表4:病期別のドライアイの管理と治療方法a-c 第一段階: ●その疾患の状態、管理、治療、予後についての患者教育 ●生活環境の修正 ●食生活の改善に向けての教育(必須脂肪酸サプリメント内服を含む) ●ドライアイの原因となりうる点眼薬や内服薬の変更や除外 ●多種類の中から人工涙液点眼の選択(マイボーム腺機能不全を有する場合には脂質成分を含むサプリメントも考慮する) ●多種類の中から眼瞼清拭や温罨法の選択 第2段階: 上記の手段が不十分の場合は以下の手段を考慮する:
上記の手段が不十分の場合は以下の手段を考慮する:
上記の手段が不十分の場合は以下の手段を考慮する:
LFA-1: lymphocyte function-associated antigen -1 a ドライアイの状況は多彩であり患者によって異なっているので、上記の管理や治療方法のみならず適切だと思われる方法を選ぶことは可能である。また、ドライアイの原因や重症度によって、各々の段階から適切な管理や治療方法を複数選択することも可能である。 b 各々の段階において、同じ枠組みの中からドライアイの状況に考慮しながら複数の項目を選択することは可能である。また、同じ枠組みの中で列挙された項目の順序は、優劣を考慮して並べられたのではなく、その有効性は同等であると思われる。 c 各々の管理や治療方法を裏づけるための科学的根拠は様々であり、新しい方法についての研究は少ないために、それが必然的に低くなることがあることに留意するべきである。よって、その管理や治療方法を選択する際には、その時点における科学的根拠を考慮しながら検討するべきである。 d 点眼薬を処方する場合には、各々の薬剤は大きく作用機序が違うために、その特異的な徴候に対してその薬剤が有効であるという相当な科学的根拠を持ちながら、個々の患者の臨床症状を考慮しながら選択するということが必要である。 |